これからモロッコを旅される方、参考にしてはどうですか?
この内容は、ガイドブックに載っていない、載っていてもちょろっと!
ほとんど紹介されていないところを取り上げます。たまにメジャーなところもあります。
まずは、カサブランカです。
日本からモロッコへ入国する場合、ほとんどがカサブランカ空港へ到着する。
スペインやジブラルタルから船で入国する人、めったにいないけど陸路で入国する人も
ほとんどがとりあえず立ち寄るカサブランカから始めます。
ほとんどがカサブランカ空港から時間の調整のために市内のホテルを滞在し、フェズやマラケシュに行くための通過地点になっています。
このカサブランカの新市街は実に面白いです。ほとんど知られていないところです。
新市街と言っても、フランス植民地時代の街です。交差点を中心に放射状に道路が広がり、街の中心に官庁やサクレクール教会が配置するなどいかにもフランスらしい。
この中心に、ハイアットリージェンシーホテルがある。この東側の街に注目します。
この周辺の建物のファサードが植民地時代のコロニアル建築を見ることだ出来ます。
デザインが面白い! 玄関入口の鉄製格子、照明器具、二階から上の窓やその周辺の装飾や鉄製手すり、ペントハウスの形や窓、ホテルなど内部をのぞくとむき出しのエレベータなどびっくりする。
玄関格子戸はクジャクを形取ったもの、トランプのカードや花をデザイン化したものなどなど、見れば見るほどびっくりする。むき出しのエレベータは簡単な柵と扉がある程度で全部が見渡せる状態です。そのエレベータを囲むようにデザインされた階段が設置してある。その階段の手すりの装飾もフランスのコロニアルを思わせる。今の基準では許されないエレベータなのでなおさら面白い。
なぜこのようなコロニアル建築が素晴らしいかと言うと、19世紀中ばからでてきたアールヌーボーからアールデコの様式に変化していく過程のようなデザインがいたるところで見られるからから面白い。アールヌーボーとモロッコ・アラベスクのデザインが混合しているのもアールデコへの変化なのか?いろいろと想像させてくれる。
こんな建物群はフランスに行ってもないし、モロッコ国内ではこの規模の大きさはカサブランカならではです。一日では見れないくらいの数があります。
特に私が面白いなと思ったのが市場(今は変わっているかも)前の旧PTTの建物が興味深いです(上の写真)。色濃くモロッコがありながらもコロニアル調って感じです。この写真は植民地時代を思わせる絵ハガキです。市場側から撮った写真です。
このような装飾やデザインの興味のある人はぜひ足を運んで見て下さい。
それと夜は表通りはいいですが、奥に入った地域はなるべく一人では歩かない方がいいです。
参考までにむき出しのエレベータの写真です。