このシェシャウエン(Chefchaouen)は30年前はこんなに青くなかった。
30年位前は数軒がちょっとした薄青い家があるかなと思ってはいた。
この街がいつから青くなったのか考察した。観光目的らしい!?
確かに観光客は増えている。日本のツアーもこの地が組み込まれている。
シェシャウエンの地域はリフ・アトラスにある。標高1600m~2000mの山脈。
アトラス山脈と言っても、北からRif、Moyen、Hautの3つの山脈に分かれる。
シェシャウエンの街はフェズより少し北側の山間の街である。
リフ・アトラスの北側の地中海に面した海沿いは未だに、観光化された道路はない。
スペインのアンダルシアから見るリフ・アトラス山脈は大きな壁に見える。
これと言った、大きな産業があるわけではない。Hautアトラスのように鉱物はない。
生活は楽でない。内戦で領土としては取ったり取られたりの繰り返したことがあった。
リフ・アトラスに住むベルベル人は時々、テトアンなどの街に買い物にでる。
テトアンなどでは今だに自分たちのスタイルを崩すことなく、散策している。
フータと言う縦縞模様の服装、女性のあごの下の薄青い入れ墨、独特の帽子、
女性の名の付いた山々、ハッシッシの一大産地、この土地に愛着を持っている。
ベルベル人の自負、アラブ人には侵略されたが自分たちの世界を侵された事がない。
アトラスの中でも、他のアトラスと違い、他よりプライドがある感じがする。
リフ・アトラスを散策している時に祭りや音楽など文化に触れることがなかった。
もっと彼らを多方面から見ると何か知る方法があったのだろう?!残念でした。
それと、十数年前に、リフ・アトラスのある地域の長が発言した言葉がある。
リフ・ベルベル人の原点の街は、「青い町だった、だからみんなで青くしよう!」
これによって「街を青く塗ろう!」運動が始まったらしい。ほんとかな?!
女性があごに入れ墨をするように青い色が象徴なのだろうか。
スペインの建物が壁が白、窓や窓枠が青いところが多い、これも一つの要因。
自分たちの地域、自分たちの民族意識、自分たちは誰にも邪魔されない気持ち。
30年以上前のシェシャウエンの街を高台のホテルから撮った風景
数件青いのが見える。いま、googleでこの同じような映像を見ると結構青い。
高台から見るとビックリするくらい薄青い。路地を歩くともっと青い!
いまの青いシェシャウエンはちょっと異常な雰囲気!!ここまで青いか??
観光客を呼ぶためにはこんな青い街もメルヘンだ、おしゃれだ、と言うことで
人の気を引くことでしょう!?観光のためだけ?自分たちのアイデンティティーは?
結果的にはなぜ青くなったかは自称ガイドたちの言葉を信じましょう!(^^)