マラケシュからアガディールへ陸路で向かう方法として
①エッサウイラ方面へ向かい途中から南下して行く方法
②マラケシュから直接南下してアスニー、タルーダン経由で行く方法
この二つのルートがあるが、一般的には①を利用するのがほとんどだ!
CTMバス、民間バス、グランタクなども、ほとんどがこのルートを通る。
あえて、②を選択したらモロッコらしい峠越えで、いい風景がよく見える。
特にアスニー(Asni)からテスト峠間の谷にはマラケシュの王朝を支えるために
多くの支持者を作りだし、輩出した場所でもある。それを見れる史跡らしき建物や
痕跡を見ることが出来る。何てことない街ではあるが興味深い!
川沿いにはこのような建物が多く存在する
ウイルガン(Ouirgane)の谷は岩塩の鉱山があった。海まで遠いマラケシュでは
この岩塩の存在は街が栄えるためには最高のアイテムだった。
マラケシュまで40km位、アトラス山脈を越えることはない位置にある。
アトラス山中には何か所か岩塩鉱山が存在したらしい。現在も一か所はわかっている。
岩塩は商品として金や高価なモノとも交換ができた。
また、ウイルガンのもっと奥にティンマル(Tin-mal)という小さな街がある。
山奥なのに、この小さな町はモロッコが発展する上で欠かすことのできないところだ。
12世紀位から始まる話です。モロッコのムワッヒド朝にコーランの布教活動を続け、
政治的重要拠点として存在感を増していった。中世の時代、政治的拠点になるという
ことは内乱も多くあったようだ。詳しい内容は日本人で北アフリカの歴史学者の
方が本に詳しく書いています。
写真上はティンマルのモスク、今は復元されきれいになっている。
この周辺の谷は歴史を物語るには重要な場所だ。
最後に、このルートで一番標高(2092m)の高いテスト峠がある。
この峠からアガディールに向かう時、多少湿度がある日もしくは雨の前もしくは
それに近い環境がそろうと、山々が水墨画のような風景をかもし出してくれます。
くねくねした峠道を下っていくとタルーダン周辺のスース平野が見えてきます。
水墨画のような山々が見える日はスース平野は一望できないでしょう!(^^)
こんな風景が楽しめる山道
マラケシュはジェマエルフナ広場だけではない
マラケシュが繁栄する歴史を感じてみては!?