アガディールから南東に約80km位の位置にある砦と言うか要塞!
こんな要塞はなかなか他には存在しない。なぜこんな場所に!こんな要塞が!
ここに近づくと、だんだんと存在感があるように見えてくる。谷の向こうに
あるような見え方で、これは何だろう? この近くに行ってみたい! 道はあるのか?
などなど、周辺を見渡すようにいろいろ探してみた。よく分からない。
この要塞は周辺からよく目立つ位置にある
モロッコでは世界遺産になっているアイトベンハッドゥのような要塞はある。
アイトベンハッドゥからこの南の方面にかけて Ait- ?!?と名前の付いた場所が
各所にある。この写真のようなある意味「完璧な要塞」はほとんどない。
これは何のためにあるのか? これは共同穀物庫である。
彼らが戦になったり、飢饉が来たり、それらに相当する災難があると真っ先に
困るのは食料の確保だ。そのためにも地域のために共同穀物庫は必要になる。
それと、ネズミなどの小動物からも穀物を守る意味では高い位置が重要になる。
モロッコの場合、アンティ・アトラス(南)に多く存在する。中でも世界遺産の
アイトベンハッドゥは規模が大きい。共同穀物庫の形態はこのような建物もあれば
ヤシの木で囲われたもの、とげのある草のような木で囲われたものなどがある。
アガディールからタフラウートにかけてのエリアは特殊な地域で今でも
主要道路からでも見えるところもあるが、主要道路から外れて小道を散策すると
もっといろんな形態の共同穀物庫を見ることが出来る。
それと、モロッコから南の地域、つまりモーリタニアやマリ方面では共同穀物庫は
小さくなっていく。アフリカの地図を見ると穀物庫のエリアがよく分かる。
現在、この共同穀物庫がリノベーションされて、飲食店になっているところもある。
この周辺のアンティ・アトラスには面白い集落がいくつかあります。
行くとしたら、レンタカーを借りて、ミッシェランの地図をもって、
場所にあたりを付けて行くことをお勧めします。
タフラウート周辺には面白い岩の形がある。代表的名のがナポレオンハット!
もう一つが、上の画像だ。写真の中央の奥の山肌に「ライオンの顔」が見える!
これは自然が作るにはあまりにも偶然すぎる。周辺のモロッコ人に聞くとすぐに
教えてくれる。ナポレオンハットは見方によっては変な岩にしか見えないが、
ライオンの顔はどう見てもびっくり!
これを見に行くだけでも面白いかも(^^)
ナポレオンハットを違う方向から見たら??