モロッコの旅 あれこれ

ガイドブックに載っていない場所やものごと 知って得するかも!何かを探しながら旅している人!モロッコだけだけど、何かがあるかも!

モロッコ地震 住宅建築方法 耐震性

今回の地震で崩壊している写真映像を見ているモロッコの住宅建築事情は

「耐震性」という言葉を考える以前の建物であり、日本で言う耐震性はない。

今から60年前のアガディール(今回の震源地に近い)での地震で日本の耐震の

考え方をアガディール県庁で直接、日本人から技術を取り入れようとした。

しかし、日本仕様(鉄筋の量など)にびっくりしたのは確かだ。それが約30年前。

それ以降、モロッコでの建物耐震化の話は進んでいないはず!?

 

今回の地震で崩壊している写真映像は建築の工法的に各種入れ混ざっている。

マラケシュメディナ震源地に近い山間部も同様)の住宅は耐震性はない。

ないと言うか、耐震性を考える以前の建物であり今回の地震では崩壊しても当たり前であり、たぶん、縦横揺れに関係なく、地震があればこのような壊れ方をするでしょう。20年位前からはメディナの新築物件でも鉄筋コンクリート造の建物もできるようになった。しかし、耐震には程遠い鉄筋の配筋となっていた。(縦筋は四隅の細い丸鋼にフープは縦筋が揺れなうように300mm以上の仮止め状態、現場練りのコンクリート)ここで問題になるのがリヤドだ。マラケシュの街中にかなりのリヤドがある。耐震性を考える以前の建物が多くある。そのリヤドがほとんど被害がある報告はされてない。宿泊を受け入れているホームページになっている。メディナに近い高級ホテルのマムニアだけが地震に対してホームページで反応している。

メディナと同様に震源地に近い山間部の集落ではメディナと同様に崩壊しているところがある。建築工法はメディナと同じだ。アスニー(Asni)などの道路沿いの建物でも比較的新しそうな建物で壊れている。自前で作った建物だろうか?!

マラケシュの新市街のホテルに関してはある程度の耐震性はあると思われるが、定かではない。しかし、新しいホテルでも塗り壁がはがれることはあってもおかしくない。その情報は今のところ何もない。

メディナにある従来の住宅の壁は型枠を作り、そこに石ころや土を流し込みセメントのようなものを混ぜて突き固める壁になっている。床や屋根はアトラスの杉やヤシの木を梁のように置き、その上に葦やヤシの葉やそれに近いものを敷き、土に石灰状のモノを流し込み、屋根や2階の床としている。屋根は雨期の雨水をいかに排水するかを考えたような作りとなっている。これがメディナの昔ながらの建物だ。ここでリヤドの場合は裕福な住宅であることが多いためか、セメントを多く使ったり、技術的の進んだ工法を採用している場合がある。

日本のような耐震仕様は必要ないにしてもある程度の耐震仕様は必要なのかも?!

ちなみにモロッコのコンクリートに関して植民地時代のフランスの仕様を純粋に引き継いでいるような場合、日本のコンクリートよりはるかに強度が高いのはびっくりだ!

ロッコの経済状態を考えた場合、建物の耐震性はどこまで必要なのだろう!