見どころといっても他のメディナ(旧市街)と表面上はあまり変わりない。
カスバ博物館、グランソッコ、プチソッコ、グランモスク・・・・・・こんなところ。
メディナ内にあるキリスト教会はここタンジェだけかも
しかし、タンジェの見どころは歴史にあるかも、そこが一味違うまち。ん~~!
まちそのものが時代的に変化が多すぎて、タンジェそのものがアイデンティティーが
ないことがアイデンティティーになっている感じがする。地中海文化が華やかな頃、
地中海の出口、ジブラルタル海峡はとても重要な位置であったことは確かだし、
最近までどこの国もここを自分の領土にしたかった。スエズ運河はなかったころ。
特にフランスなどはもどかしかっただろう!?
イギリスはジブラルタルを自分領土として不動のものにした。にもかかわらず
タンジェまでをも自分の領土にしたかった。メディナの古い地図を見ると幾つもの国の
領事館や大使館があった。アメリカが独立したころ最初の在外公館が今も名残のある
アメリカ公使館だ。アメリカのしたたかさを感じる。と言うかほしかったのか!!
今でも第七艦隊がタンジェの沖合に来ることがある。今来るのは意味が違う。
こんなに物議をかもし出すタンジェのまち、ある時は国際管理(?)下に置かれた。
それくらいいろんな国が注目した場所、タンジェはまちそのものを表面的に見ても
何もないが、歴史を見ると違った目で見てしまう。観光地としてのタンジェ???
使用言語としてはアラビア語、フランス語がビジネス上では使われる。
ある程度年齢のいった人だと、スペイン語まで通じる。モロッコでこんなまちは
このタンジェだけ。タンジェで何を見る?? メディナの高台のカスバから
ジブラルタル海峡を見ながらこのまちを感慨深く見るのがここの観光かもしれない。
このカスバから見る大西洋はいろんな表情がある。天気のいい日悪い日、風の強い日、
またスペインの山も見える。天気のいい日はタリファのまちがうっすらと見える。
そんなジブラルタル海峡。歴史的にはイスラムはスペインも領土化した。その逆の
レコンキスタもあったこの海峡。この海峡の奥深さは簡単には語れない・・・・。
タンジェを素通りする人も多いけど、寄る時間のあった人、フェズやマラケシュの
観光にはない国家としての人間の欲の奥深さを感じるかも・・
これがタンジェの見どころかな・・・ 。
新駅ができてそちら方面はかなり発展したタンジェ。面白さには欠ける。
しかし下の写真はメディナ前のグランソッコ。かつてはここがにぎわっていた。