ララシェはほとんど日本人の行かない場所。たぶん、治安情報もないというか、
日本人が行かないのでこの街で危険な目にあった人はほとんどいないはず。
鉄道で行くにしても駅からメディナまでは結構な距離がある。20km位かな?!
バスやグランタクでこの街に行くしかない。自分が見る限りでは治安は普通。
「普通」というのは今も昔も反政府の人たちがいること。隠れた不安定さがある。
それとは別に、どこの街でもいつも言う通り、スリや置き引き、ちょっとした
かっぱらいなどはどこでもある。もし行くとしたら、ほどよい緊張感をもって
観光しよう!
観光はメディナとリクスス(遺跡)くらいかな!
ララーシュのメディナはスペインの名残をいろんなところで感じ取れる。
白と青を基調にしたコロニアル建築群、放射状に延びた交差点が楕円形のロータリーに
なっている。楕円形のロータリーをとり囲むようにしてアーケードができている。
アーケードのアーチが馬蹄形と単純なアーチが混ざっていて様式の違いが面白い。
この交差点からHOTEL ESPANAの脇の道が車の通らない通りで、ちょっとだけ
にぎわっている。そんなララーシュは単なる田舎町かも(^^) 行きたい?
ララーシュに行く人は一般的にフェニキア、カルタゴ、ローマの遺跡が混在した
リクスス(Lixus)に行くことが多い。遺跡に行く人はヨーロッパ人が多いかな。
ララーシュの中心からタンジェ方面へ7kmくらいはあるかな。相乗りのグランタクで
行くといい! 国道沿いにあるけど、「ここが遺跡」といいたくなるような場所。
多少なりとも遺跡の様子は残っているけど、ヴォリビリスほどではない。
期待していくとがっかりすること間違いなし!しかし、何かがあるはずと思いながら
その周辺を観察すると違ったものも見えてくる。ララーシュのまちより高台にあり、
フェニキア時代の遺跡となると納得できる雰囲気がある。ラバトのシェラも
フェニキア時代からの遺跡。フェニキア時代の海水や河川の水位を考えると
街を築くにはそれ相当の場所が必要だったと思われる。
遺跡は温泉施設はもちろん、塩漬け加工場跡、劇場跡、貨幣鋳造跡、神殿跡など
ちょっと高度な文化があったと想像できるような遺跡ではある。浴場には
ネプチューンのおもしろいモザイクタイルがある。モロッコでは珍しい。
細かい内容を知りたい人はラバトの考古学博物館に各種資料がある。
行く時間のある方は見る価値はあるかも??