エッサウイラはほかメディナと比べて何が美しいか?!
誰しもが何度か訪ねたくなるような街、街を散策していてもわるい感じがない。
フェズやマラケシュのメディナのような喧騒やごちゃごちゃ感がない。
エッサウイラのメディナは、ポルトガル人が入植した時に手が入った可能性がある。
どこまで手が入ったかは詳細はないが、ある程度は記録が残っている。
新市街に関しては18世紀、入植時にフランス人建築家がかなり関与している。
<建築素材が限られている>
砂岩、漆喰、塗装、木材これが心地よい感覚で使われている。シンプル!
メインストリートのザルクツーニ通りの作りに注目しても面白い。
連続したアーチ、アーケード、道路の道幅、まるである時期に欧州で作られたようだ。
道幅は車が往来できるほどの広さ、これはほかのメディナにはない道幅。
のちに壊されて車を通すために広げられた道はフェズやマラケシュにはある。
エッサウイラの道幅は一番広いところで10m近くある。
アーチの柱とアーチ部分は砂岩を使用、そのほかの壁は白い漆喰、店の扉は木製に青、
アーケードの部分やないところも庇のような軒には小さい瓦を施している。
建築の素材が分からなくても、素材が少ないから見ていても分かりやすい。
このように統一された街並みは違和感を思う人もいるが、美しいと思う人は多い。
このメインストリート以外のところにも同じようにしている。
扉や窓は青く塗られて、壁は白い漆喰か、砂岩の砕けたものを塗り固めたもの、
もしくは主要構造部分には砂岩そのものを使っている。
建物によって、これらの仕様を内装まで施している。徹底している。
シディモハメッドベンアブダラー博物館の内装はその様子が分かる。
屋外看板そのものも、30年くらい前はタバコ屋以外はなかった。
上の写真は博物館内部
30年位前まではモロッコ文化省文化財管理局でメディナの建築制限をしていた。
中庭があるか、外壁は何をどう使っているか、水や窓をチェックしていた。
制限と言っても、昔ながらに出来ているかどうかを見ていた。
イタリアの南で日本人が調査して「街並みの美学」なる本を出した人がいる。
このエッサウイラはとても参考になる内容です。
これは日本の江戸時代後期に相当するくらいの街の統制ではないだろうか!
今の日本では全くまねできないスタイルになっていることは確かだ。
こんな、街に住みたい欧州人が増えていることは確かだ。
もしこの街が気に行って、言葉が分かれば買ってみてはいかがですか?
メディナの中に下の写真のような店が出来たことにびっくりした。不動産屋です。
かなり前に、ラバトのウダイアで物件を探していたらこじんまりしたところで
300万円位の物件もありました。世界遺産になる前です。
世界遺産になったら、同じような物件で一千万円超えるそうです。びっくり驚きです。
それと言葉が分かればと書いたのは、外国人が不動産を買うことに制限を
付けていることがあるのでそこを読み取れるかどうか?ちょっと難しいかな?!