モスクの内部がどうなっているか? 下の平面図はフェズのカラウィーンモスク。
平面図の左にある➡は下の写真の位置から中庭を見たところ。カラウィーンモスクは
モロッコで従来からあるモスクでは最大だ。近年、ハッサンⅡ世モスクができて
大きさとして抜かれてしまった。
メッカの方向を示すミハラーブは下の平面図の右側の中央になる。
上の写真は通りからモスクの中庭を見たところ。写真中央の水盤は水がいっぱい
たまっている。この水を利用して手や足を清める。しかし、カラウィーンモスクの
場合は更に二ヵ所水の出る場所がある。上の写真の右奥と左奥に立派な東屋状の建物の
下に水盤があり、そこで手足を清める人が多い。イスラム教徒に改宗するとここを
見ることができる。この東屋状の建物は8本の大理石の支柱があり、シンメトリーに
建てられている。柱頭はモロッコ独特に装飾で出来ている。柱頭の上は漆喰、その上は
木彫で目いっぱいに装飾が施されている。瓦はグリーンの半円状のもので葺いている。
この中庭の雰囲気はグーグルでも見ることができる。グーグルの地図は正確でない。
また、グーグルでは「カラウィーン大学」になっている。カラウィーン大学は上の
平面図の右上でエリア外にある。グーグルで見る写真の中にはカラウィーン図書館も
映像として入っている。図書館は上の平面図の右側のエリア外に位置する。
どこのモスクの中庭でもモロッコ人は手足を清めた段階で顔が変わっていく。
メディナでうろうろしていたモロッコ人とは違う! 話しかけたモロッコ人と違う!
お祈りが終わった後のモロッコ人に話しかけるといつもはムスッとしている奴も
若干やさしくなった感じで話してくれる。
お祈り中はみんなが話ししない。お祈り後にそこで雑談をしている人もいる。
もっと別のモロッコ人を見たい人はこんなところで観察してきてはどうだろう!