マラケシュからワルザザートへ行く時、かなりの確率で通過するであろう峠である。
ティシカ峠(Tizi-n-Tichka)は、標高2260mある。夏場でも風があると涼しい。
冬は雪が降る時もある。そんなティシカ峠。じっくりと楽しめるかも!?
峠の茶屋ならぬレストランはしょぼい。お腹が空いていれば仕方ないけど、
ここで食べるほどのものではない。それと土産物屋は化石や鉱物がほとんど。
鉱物で水晶類は偽物は少ないが、銀や銅やコバルトとなると怪しいかも!
モロッコ産の銀があるみたい!、だけどこんなところに陳列するとは???
価格はカサブランカやフェズやマラケシュで買うよりは安い。しかし、
形のいいもの綺麗なものはカサブランカなどの土産物屋に並ぶことが多い。
高く売れるから!モロッコでは銀や銅が採れる鉱山が結構ある。量はないらしい!
上の写真は峠のレストランや土産物屋が集中しているところにある表示
途中の坂で面白い風景がある。これがアトラス山脈なのだろうかと思う!?
それはマラケシュ側からつづら折りの坂道を上って行く、日光のいろは坂のような
くねくね道。つづら折りが終わりかけるころ、広い駐車場が見えてくる。
そこには化石や鉱物を売る小さな露店が点々とある場所。そこはまだ峠の手前。
そこの谷側(西方向)を見ると、これがアトラス山中の風景かなと思わせる。
山の一部分が草原のような広い頂がある。そこが緑の牧草地のように見える。
これで天気が変わり、急に雨が降ったり、雨がやみ日差しが指すといい風景になる。
モロッコ人ハイジでもいるのではないかと思わせるような風景だ。ほのぼの!!
見る時期としては春先が一番いいかもしれない。真夏や真冬では見れない。
数億年前に出来た地形、アトラス山中にはいろんな現象を知ることが出来る。
この緑の牧草地のような風景もそのひとつでしょう!
アトラス山中の鉱物探検ができる!
ティシカ峠をすぎて、ワルザザートへ向かいながら、坂を下っていくと眺めのいい、
風景のいい場所にたどり着く。そこには広い駐車場と土産物屋がある。
そこから1kmくらい下ったところにの右側の岩の壁がある。隆起してできた岩。
この岩の壁は地殻変動で出来た岩で、そこには岩の層の間に紫水晶がある。
本物の天然アメジストです。色も紫から白いものまで色々ある。
数億年前に地殻変動により岩の隙間に出来た紫水晶。想像するとびっくりの世界!
グーグルの航空写真でその場所がよく分かります。産出できる場所は他にも
あるのでしょうが、自力で探した場所はここでした。すでに取りつくされていて、
表面上に残っているものはほとんどない。しかし、岩盤はものすごく硬く簡単には
採掘できない。奥深くには大きなものが採掘できていない可能性もある。
試してみてはどうでしょうか!? 大きいものはリュックサックくらいある。
ほんとに採掘するならやや大きなハンマーと鉄の棒、割れにくいゴーグルなどを
用意した方がいいです。自分でも何度か採掘しに行った。岩があまりにも硬く、
破片が飛んできてメガネが割れました。持って帰ってきて水晶を加工しようとしても
硬くて硬くて普通の工具ではなかなか難しい。
上の写真は峠周辺の道路沿いから見えるある集落の風景