メルズーガに砂漠は当たり前だけど、湖もある。主に雨期の時だけ。
メルズーガの街から東がシェビー砂漠になる。その西の4km位のところに
ダイエ・スリジュ(Dayet Srji) という湖がある。これは必見かも!
「砂漠と湖」なんて何となく相反するような気もするけどメルズーガがオアシスと
考えるとあって当たり前。この他には南に下っていくとツーズ(Taouz)の集落に
小さな湖ができる。ここは水が溜まった程度の水面になる。
この湖にたまーに、鳥がやってくることもある。以前、羽が白い足の長い鳥を見た。
この現象はいつでも見れるわけではない。雨期で雨の多い年だけ見ることが出来る。
大きく見ると3千mを越えるアトラス山脈があるから雨期になると雨がまわってくる。
この水道(みずみち)は各所にある。エルフードやリッサニ周辺も同様だ。
メルズーガから南へ道路沿いに集落がちらほら出来ている。なぜ集落があるのか?
この道路の西側には水無川がある。雨期の時だけの川。川があると集落もできる。
ツーズからさらに南へ行くと約30~40kmかな、ウジナ(Ouzina)の集落がある。
人を見つけるのが難しいくらい周りに何もない。だけどモロッコ人はどこかで来訪者に
気が付いたうえに、しっかり把握している。それくらいの小さな田舎集落。
乾季に、このあたりの水無川を4WDで走ると気持ちいい。広い河川敷の雰囲気!
この水無川はリッサニを経てメルズーガへつながっている。
「モロッコのサハラ砂漠」と言って日本人が目指す砂漠は実は小さい砂漠。
この小さなシェビー砂漠(東西に10km、南北に30km)は両側を水無川に
囲まれている。モロッコのサハラの地はどこでも水無川が各所にある。
水の流れる場所もしくは流れていた川がある。このホントに小さい砂漠でもある程度
行くと、水に出会える。モロッコの砂漠は小さいので心配はないが、どこかに水が
ある。人が迷い込んで死ぬような砂漠ではない。砂漠で何をイメージするか?
よく思うが、モロッコ=砂漠のイメージがよく分からない。
アルジェリアのオリエンタル砂漠とシェビー砂漠の大きさを比較すると・・・・
シェビー砂漠の山の上に立つと広いように思えるが、googleで見るとよく分かる。