ハッサンⅡ世モスクには当然のように伝統的なスタイルのタイル張りもある。
モスク内なんだけど場所は・・・・
上の写真は全体像の写真。
上の写真は中心周辺 これは中心部分を拡大
このモロッコタイルは典型的なモロッコらしい幾何学模様で24割のスタイル。
この特徴は暖色系が多いことかな。白を少なくして、色物を多くする傾向にあるかな。
黄色の発色が意識して違いを出しているのか、それと出来上がりの色の違いを並べ
合わせたのか分からないけど。今までとは色合いが違っていることは確かだ。
それと、この暖色系が多い傾向はマラケシュの宗教施設に多く使われている。
ハッサンⅡ世の出身地を意識したのか、確か主要な場所に張ってある。
タイル構成の上部のボーダー部分に黄色を使っていることも今までにはなかった。
全体図で分かるように、24割の放射状の線の先には8つの別の核を作っている。
中心の丸い部分から分かれて、外側に8つの小さな丸いオレンジの花のように
張りつめられたタイルがある。この構成が他のイスラムでは絶対出来ない。
何度の言うけど四角いタイルの上に描いていくだけのアラベスクとは全然違う。
この Vedic Square を表現することがなぜこんなにうまいこと出来たのか?
タイル職人のモロッコ人の脳と大工の日本人の脳を比べて動いている部位を
比較したらおもしろい結果が出てくるかもしれないな・・・・
文化の違いがあるのでこの分野の表現力の違いはあるのだろうか・・・
これらのタイルを日本で手に入れようとしたら、本物はモロッコで組み立てたものを
輸入するか、モロッコ人のタイル職人に材料ともども来てもらうくらいかな??
それより手軽にとなると、四角いタイルの上に描いたモロッコタイルがネット上で
販売されている。これを張ることでもモロッコらしさが出てくる。これはタイルを
6枚もしくは8枚の並べただけで一つのデザインになっている。誰にでもできる。
マラケシュなどには皿などにこれをプリントで仕上げている。コセマの皿のデザインは
このスタイルが多かった。食器類は皿は大小あるし、コーヒーカップもある。
これはお土産にモロッコらしくていいかも。色合いはフェズ系が多い。
マラケシュの新市街のギリーズの店舗に多くある。