モロッコの旅 あれこれ

ガイドブックに載っていない場所やものごと 知って得するかも!何かを探しながら旅している人!モロッコだけだけど、何かがあるかも!

カサブランカ ハッサンⅡ世モスク(4) モロッコタイル

このモスクでもう一つびっくりしたタイル張りがあった!

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上の写真は全体像、下の写真は中心部分の拡大写真

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これの図柄は伝統的なスタイルにはない。だからタイルの形も似たものはあるけど、

同じではない。しかしこの図柄は曲線を使った幾何学模様であることは確かだ。

よくある話で、アガディールやマラケシュの高級ホテルで試験的に使っている

かもしれないが、色といい形といい今のところ見たことはない。

この図柄の分析もおもしろいけど、このタイルが全体的に波打っているのがびっくり!

意図的なのか? 結果的にこうなってしまったのか? その真意はわからないけど、

こんなに波打った感じのタイル張りは見たことない。しかも、タイルが大きくないのに

波打っている。これがモロッコ人らしさなのか、何となくほっとした感じがあった。

最初に遠目で見たときは、こんな細長いタイルだったら波打つだろうなと思っただけに

近くで細かく見ているうちに、この張り方は・・・・・と思った次第。

 

下の写真も同じように新しく披露したタイル張りだろう!

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この図柄は典型的なモロッコスタイルの16割。従来の古典的な手法だと鋭角な

タイルの組み合わせがを多い中、この張り方は曲線を意識したようだ。

中心部分核に当たる部分は従来のモロッコらしさ。その外周の卵のような黒いタイルは

あまり見ない形状。この全体のいたる所に新しいモロッコがあるような気がする。

 

下の写真は新旧が入り混じっている図柄。

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このスタイルは古典的なスタイルではあるが、ハッサンⅡ世の父である

モハメッド五世に使われている手法も取り入れた上に、また新しいタイルや色を

重ね合わせている。それと、中心部分のゆがんでいるところがご愛敬って感じかな!

 

こんだけの自国のタイル文化を残したハッサンⅡ世モスクはたいしたものだ!

立憲君主の王政だからできることか、金を使うところをわきまえていたのか?

この文化はかなり後の時代まで残るだろう。