モロッコの旅 あれこれ

ガイドブックに載っていない場所やものごと 知って得するかも!何かを探しながら旅している人!モロッコだけだけど、何かがあるかも!

ラバト ウダイア 世界遺産

下の写真はメディナ上空からウダイヤを見た。なかなかの風景。奥は河口と大西洋。f:id:bun00037:20190402182033p:plain

                      MARCO Les Cites Imperialesより

ウダイアは早くから国内では文化財に指定されていた。世界遺産に登録されたのが

2012年。西欧から見ると十分に世界遺産に相当する要塞だった。歴史的なことは

ガイドブックに書いてある通り。ここではウダイアのあまり知られていないことを

紹介する。写真に白地で赤文字の番号を表示した。

1:ウダイア門

 ウダイア門の歴史は観光ガイドブックを参照。この門を利用し、たまに展示会などの

イベントをすることがある。門内部の右奥に階段がある。屋上へ登れる階段だ。

イベント開催時にモロッコ人に頼み込んでこの門の屋上に登ってみたらいい。

結構いい眺めだ。何度か登ったことがあるだけにこの高い所からメディナ

じっくり見てもらいたい。高所恐怖症の方は遠慮した方がいいかも!

 それとこの門の脇にある空き地。かつてはムスリムの墓で、いまから20年位前に

ここからローマ時代の遺跡も出てきた。モロッコ人もこれはびっくりだった。

一番驚いたのはモロッコ文化省だった。まさかここから出てくるとは!

 

2:モスク

 モスクはどこにでもあるけど、男女の入り口が明らかに違うモスクの一つだ。

男性は観光客が通るメイン通りから入るが、女性は北側にある路地側から入って行く。

ロッコでのと言うかムスリム社会では男女を区別している。いい悪いは別にして、

こんにちの世の中でも明らかに区別している。田舎へ行くほど古い習慣はあり、

食事にしても別々にしている。習慣や風習は簡単に変えられるものではない。

このモスクでは出入りの男女の違いを見ることができる。部屋の違いも分かる。

 

3:塔の家

 この建物に近づいて行ける人は少ない。ちなみに2方向から行ける。

ここは王族に近い方の住居になっていた。人が定住しているわけではないけど

時々ここに来て住んでいた。たまに夏になるとフランス人やスイス人がいたりした。

実に不思議な住み方をする。この家から直接、川に降りることもできる。

さすが要塞の作りだ。またこの建物の近くはモロッコで有名なミュージシャンも

住んでいた。そのミュージシャンは門で絵画の個展も行っていた。

 

4:猫の家

 この家は表札に「ダール・バラカ」と書いてある。意味としては祝福の家や

幸運の家どっちだろ。猫を救って猫の恩返しがあった話。だからこんな名前が付いた。

たぶん自称ガイドたちも説明すると思う。この家の周辺にはいつも猫がいる。

自分もよくこの周辺の猫に話しかけ、ホブスを一緒に食べたりしていた。

猫の写真を撮りたい人はこの周辺に行くと会うことができる。

かつてはこの家はフランス人が所有していたけどいまはどうなんだろ?!

 

5:塔に住む人

 この塔にハッサンⅡ世の時代のある大臣の家族が住んでいた。居住空間としては

中は決して広くはない。トイレもなかったはずだけど・・・・。この塔に住むことが

ステータスだったのか、おもしろかったのか分からないけど何十年もここを占拠して

いた。ある日、文化省大臣に説得されたらしく、出ていった。

今では扉にカギをかけられて入ることはできない。一般に開放する話もあったけど

その話は簡単になくなった。

 

6:管理棟

 ここにモロッコ全土の文化財を管理するセクションがあった。しかし手狭となり

引越しした。その後、コンセルバトワール(音楽学校?)のようなものがここに来た。

なかなかなじまなかったようですぐに出ていった。ある日、歴史的文献の資料館に

なっていた。しかしこのウダイアの下を道路を通すことになり、すべてが退去した。

ここはフランス植民地時代から、いろんな部署が入れ代わり、立ち代わり、歴史を刻み

使われている場所だった。

 

 

世界遺産 ラバト ウダイア ミステリー」の記事にある内容も参考にしたらいい!