クトゥビアはマラケシュのランドマーク! 下の写真は19世紀末のフランスの
植民地になる前くらいの写真。正面入口方向から見たところ、たぶん(?)
下の写真は現在のクトゥビアの塔。この塔はランドマークになっていると言うは
フランスが植民地にする前にメディナ(旧市街)しかなかった頃にはどこから見ても
この塔は目に付いたようだ。アトラス山脈から降りて来る時もマラケシュを目指のに
この塔は目印になったらしい。高さ77m。砂岩系の石造。正式な産地は不明。建設は
何度も作り替えられたらしく、どの時点がこのモスクの大きさかも不明。かなり
大きなモスクであったことは間違いない。いまでも遺跡のような部分もある。
マラケシュにメディナしかなかった頃に、この塔の存在は特別なものがあった。
またフランスが植民地時代にメディナ周辺に街を築くときにこの塔を中心にしてまちが
広がっていった。フランス人はカサブランカ方面のことと地形や水脈の関係上、
メディナの北西の方向に新市街を作った。メディナの門と新市街のメインストリートは
直線で結ばれている。メインストリートであるモハメッド五世通りには各方向から
アクセスできるような放射状の通りをいくつも作っている。かつてはまちの主要な
役所機関などが通りにできていた。また、モハメッド五世通りの直線状の北には
小高い丘があり、軍の基地もある。もともとフランス軍が占領していて、
通信基地があったようだ。今ではモロッコ陸軍の何かの部隊がここにいる。
新市街からも目標物になっているくらい塔の存在は大きい。
それと、この街づくりに都市計画家のプロストがいたんだろうな!?
塔とはほかに、モハメッド五世通りとマラケシュ駅に挟まれたエリアは今では
マラケシュの繁華街になっている。マラケシュで土産を買う時にはここに行くといい。
旧市場があった場所が大型ショッピングセンターができた。ここにもいい店がある。
この周辺の高級レストランは今では「ここがモロッコ」と思わせるようなところも!
マラケシュの滞在期間中はこの周辺を散策したらいい! 発見があるかも?!
クトゥビアの塔の4面ある外壁に窓がある。内部の階段があるため外壁の窓の位置も
違うし、窓の様式も違う。時間があればこれを眺めているのもいいかも!
見た目に平坦なようなマラケシュのランドマークは昔も今も存在感がある。
それと最近、マラケシュではひったくりが発生しているとの情報がある。
朝早く夜遅く動かなくてはいけない時は特に注意が必要。