最近のモロッコの安全情報を在モロッコ日本大使館から邦人犯罪被害事例が発表に
なっている。そこにマラケシュもある。その案内を補足する意味で注意が必要だ!
まず最初に、日本人は日本社会の安全にどっぷりつかっている!日本から一歩でも
外へ出たら、そこは日本の安全とは違うことを受け入れよう!モロッコに限らず、
日本式の安全は全く担保されないし、いつどのような形で狙われるか分からない。
下の地図は30年位前のMICHELINのガイドブックの地図。参考にして!
この地図にはマラケシュ空港も出ていない。マラケシュの観光地はそのエリア。
今回、ひったくりの被害に遭った場所は空港よりさらに南にあるエリア。
ゴルフ場もこの地図のエリアにはない。日本のガイドブックの地図にはこれより
狭い地域が観光地エリアになっている。ガイドブックにないエリアは注意が必要!
まず、マラケシュの路上で起きたひったくり事件が今年3月におきた。
最初に日本大使館が発表した地図を見たとき、これはどこだ?マラケシュか?
そんな場所だった。つまり、日本人が普通に行かない場所。30年前は畑だった場所。
上の地図で言いうと、地図の外で文字の書いてある下くらいの位置になる。
そんな場所に最新版のホテルが点々と出来た。いまではそのことはよくあること。
そこでモロッコツアーを企画する日本の旅行会社はそんな環境は全く知らないまま、
見た目ちょっとでも高級そうなホテルを組み込んでしまう。参加者にとっては全く
訳の分からないことで、日本のような感覚で路上を歩いてしまう!こんな場所は警察の
視線は全くない。ひったくりはやり放題。スキの多い日本人を確実にねらえる。
今も昔のこの地域のホテルの場合、特に早朝や夜にカバンをぶら下げて路上を歩くのは
やめて、移動が必要な場合はタクシーを勧める。他の地域より日中も注意が必要。
マラケシュの高級ホテルであるマムニアから西にある高級ホテル群。この地域も同じ!
この地域で夜にフラフラと散歩をするのは非常に問題が多い。何も持たずにフラフラ
するならまだしも、カバンなど持つのは「狙ってください」と言っているようなもの!
それより、この地域に宿泊したらそのことをあきらめて、夜はホテル内で遊ぶことが
いいと思うけど・・・・! 何かがあってからでは遅い!
ゴルフ場を利用する方も同じ、ゴルフ場はかなり郊外にある。終わった後が重要!
メディナ(旧市街)でのスリ事件。
上野のアメ横でもいっしょ!スリはどこにでもある。ましてやモロッコでスリ事件が
起こらないはずがない。そのことを理解して旅行しよう!少しの緊張感が重要だ!
メディナの人混みの中、スリがいると思って行動して!旅の解放感は禁物!
フェズやマラケシュのメディナの15時位~18時位(時間は多少前後する)は
中心部には確実に人混みができる。混雑時のアメ横や築地場外と同じような環境。
スリが隣にいると思って行動した方がいい。かと言って万人をそのような目で見るのは
やめよう! 自分の注意力の問題と、自分がスキを作っていませんか?
車のドアロックの件で昔、友達が遭遇した話(モロッコに限ったことではない)。
かつて、フェズで友達がレンタカーで移動していた。昼食のために車を止めて、
食事に夢中になっていた。車のロックはしたけど、車内が暑くならないように
窓ガラスを少しだけ開けた状態で車から離れた。そのすきに、その隙間を狙って
ロックを解除されて、車内のカメラを盗まれた。友達が言うにはカメラは
あげてやるけど、フィルムを返してほしい。そのように思うくら旅の思い出も
失ってしまう。そのレンタカーにどのような人が乗っていたか周辺から確実に
見られている。日本人と思うと何があるかを車内を覗く。日本人は最新機器を
持っていると思いこんでいる。彼らは手に入れると金になると思っている。
注意が必要だ!
地域は違うけど、パリでは車内にセットしてあるオーディオは盗まれて当たり前と
思えと言われたことがあった! 場合によってはガラスを割ってでも盗んでいく。
空港や銀行や役所などの受付でのカウンターでも気をゆるめないように!
カウンターにはちょっとした荷物置き場がある。そこで目を離した瞬間に大変な
ことになることもある!この時カバンを開けていたり、自分の正面でない場所に
置くことで、カウンター越しに話に夢中になると簡単に置き引きされてしまう。
(この話もモロッコに限ったことではない)
モロッコ人と同化している日本人なら被害は少ないかと思う。モロッコ人にとって
普通に昨日まで日本にいた人は「金持ちの小奇麗な日本人」にしか見えません。
小奇麗な日本人は目立つので狙いやすい。いいものを持っているし、金になる!