モロッコのメディナ(旧市街)で働く動物たち! ろば、らば、うまなどメディナで
いっぱい働いている。下の写真はろば。背中にはいっぱいの荷物が載っている!
一袋40kg位のセメントを3袋、つまり120kgの重さを背中に積んで
運んでいる。時には4袋とプラスしてほかのモノが乗っているのを見る時もある。
いろいろとかじらないように口にはマスクをしている。マスクと言っても食用の
オイルが入っていた容器を切って口にはめられている。
ここで注目するのが、写真の中のセメントを入れている袋が今では日本でちょっと
した注目を浴びている。この袋はかなり丈夫な袋なのでインテリアとして観葉植物を
入れる容器にしている。柄もいろいろある。今どきのいい容器かも!
下の写真はたぶんラバ!このラバも大量の荷物を載せている。重そうーー!
乗せているのは 2Lの飲料水が6本の赤いケース。この赤いケースが14個だとして
計算すると 2x6x12=168 単純に水として容器類をプラスしたら、
200kg近い荷物になる。よく見ると赤いケースの中にはビンもある。
かなりの重さになることだろう!? あまりの重さなのか、ほかの刺激があったのか、
道の真ん中でラバが悲鳴を上げているのを見たことがある。
マラケシュは平坦だから荷車を引いて運べるけど、フェズの場合はこのようにロバや
ラバの背中に乗せて運搬することが多い。よく働いている! 感心する!
下の写真は荷車を引くロバ。マラケシュではこのように運搬するのをよく見るが、
あまりにも重すぎてロバが引けない時がある。その時周りの通りがかりのモロッコ人が
荷車を押すのを手助けすることもある。
このロバたちはどこからくるのか? フェズで追跡してみた!
フェズの場合、メディナの北側にあるギッサ門(Bab Guissa)の近くにロバたちの
待機所があった。待機所はフォンドック(Fondouk)になっていた。フォンドックとは
日本語では隊商館と訳すようだけど、簡単に言うと商売人のための宿泊所、倉庫、
工房でもある。かつては1階に動物をつないでおくことが多かった。しかし、いつの
時代か1階に動物をつながなくなった。時代の流れなのか分からない!
今ではその一か所にロバたちの待機所を作ったようだ。「ここからあそこへ運んで
くれ」との依頼が来る。店からの依頼で子どもが走ってこのフォンドックまで来て
用件を伝えている。その時、ロバの出動になる。今ではスマホなのかな?!
メディナを歩いていると後ろから「アンダック アンダック(注意して)」と声が
聞こえてくるとそこには荷物を積んだロバが近寄ってくる。道を開けて下さい!