フェズのメディナの観光施設として出てくるのがタネリン(革染工場)。普通に
散策していても必ずと言っていいほど観光客がいく場所がタネリン。臭いなと
言いながらモロッコ人が川を染めている風景を眺めている。ホントに臭い!
フェズのメディナには2か所のタネリンがある。下の写真の近くにもタネリンがある。
タネリンの風景はどのガイドブックを見てもすぐ出てくる。タネリンの桶の場所に
かなりの量の染色水が入っているのが分かる。かなりの水量になっている。
それらのどこへどうなっているか?排水はどうなっているか?
タネリンの排水や一般的に生活排水が流れてくる場所でもあるこの川。
こんなところはよほどでない限り一般の観光客は行かない場所。行くとしたら、
何かの確たる目的があって行くはず。モロッコ政府としてもこんな場所は知って
ほしくない場所でもある。 かつてここへ何度か行った時に長時間いたため、
あるモロッコ人に肩をポンポンと叩かれて「何をしているの」と聞かれた。
即座に普通のモロッコ人でないことが分かったため、「迷ってここへ来た」と
返答した。たぶん、警察かは知らないけど行政関係の人物。すぐにパスポートの
提出を要求してきた。その場ではパスポートはホテルの部屋にあと伝えた。すると
すぐにホテルはどこだ?いつから泊まっている?などなど聞いてきた。そこで
パスポートのコピーを見せた。そうするとすぐに照合し始めた。入国管理に問い
合わせしてカサブランカ空港から入ってきて何日経っていることを把握した
ようだった。自分にはこの段階でこの状況はある程度想定済みだった。これ以上、
状況が進まないように観光客としてそのモロッコ人に観光ルートを聞いた。
親切にもそのモロッコ人は普通の観光客が行くところまで付いて行ってくれた。
事なきを得た。そのモロッコ人は普通にモロッコのまちを散策して出会うような
風格ではなかった。こうなったらかなりの注意が必要!俺だけ???
もっと下流はこんなに排水が流れる状態。かなりの悪臭もある。
この川の周辺には革の染め物だけでなく、刈った後の羊の毛が大量に干してあった。
干してあると共に出荷できるように大きな袋に入れられた乾燥した羊毛がかなりの量、
あそこそこに置いてあった。
そもそも、ここになぜ行ったか? かつてこの場所にタイルを焼く場所があった。
その地域がどんな場所だったかを知りたくて散策していた。今では別な場所に
移されいるのはわかっていたけど周辺環境を見てみたかった。
こんな場所をうろうろしているとその周辺の一般のモロッコ人が異常に気付き
まわりまわってある機関に通報がいく。そうなると今回のようなことになる。
みなさん、観光ルート以外は行かないようにしよう! 当然ですよね!!