フェズのメディナを散策していて気になるモノはたくさんある。坂道の通りにある
店舗とその中の商品、飲食店のおいしそうな変な食べ物、コスメ、モロッコイスラム
建築のマドラサなど数多くある。その中でもフェズのメディナの中心にあるのが
カラウィーンモスク。この内部は聖域で異教徒である日本人は入れない。一般的には
内部の様子は知ることはできない。そうなると見たいと思うのも人の常!
内部の写真を撮りたいけど撮れない。唯一、観光客が簡単に通路から内部を撮れるのが
中庭の中央にある水盤の風景だ。たぶんいろんな人が記念撮影していることだろう!
この他にも内部を撮影できる場所として上写真がある。場所は下の平面図の矢印の
位置。お祈りの時間前後は開けてあったり、たまに扉が閉まったままになっている。
そこで、カラウィーン・モスクの内部がどうなっているか?内部の様子を分かる
範囲で紹介しよう!
あるガイドブックには「14の入口、16の身廊、270の列柱」とある。
上の平面図を見るとその様子は確認できる。数が正確かどうかはなんとも・・・
中庭を上から見ると下の写真の風景が見える。
中庭の中央のある水盤は通路から見ることができるが、中庭の奥にある泉亭は
のぞけない! 一番上の写真がその一部。泉亭とは水盤が屋根の覆われた部分。
これはスペインのグラナダのアルハンブラ宮殿の獅子の中庭を模したらしい。
8本の大理石の柱で囲われた中に水盤があり、建物が構成されている。人々はここで
手や顔を清めてお祈りを始める。泉亭は真ん中の水盤を挟んで反対側にもう一つある。
この泉亭の建物自体はシンメトリーに出来ていて、中庭全体も真ん中の水盤を挟んで
全体的にもシンメトリーになっている。一番上の写真でそれらの様子を
見ていただきたいが、部分的な写真しかとれない!
泉亭の大理石の柱は磨かれて、ゼッリージュ(モロッコタイル)も張り替えられ
床面に水がある時は泉亭が鏡のように映されることもある。実にきれいだ!
泉亭は大理石の柱の上には漆喰の壁が施され、その上に木製の彫り込まれた梁がある。
屋根はフェズブルーのモロッコ瓦の寄棟状で出来ている。残念ながら天井に
ムカルナス(鍾乳飾り)はない。天井はペイントによる幾何学装飾が描かれている。
中庭だけでもかなり見ごたえがある。と言っても実際見たことはない。マドラサ・
アッタリンの屋上から覗き込んだことがあるくらいで、まじかで見たことはない。
かつて、裏工作して宗教省(?)にかけあって、「モスクを調査したい」と
お願いしたことがあった。しかし願いはかなわなかった。難しい!
そう言っても、イスラム教徒に改宗すれば入れるだろうけど・・・・・