モロッコの旅 あれこれ

ガイドブックに載っていない場所やものごと 知って得するかも!何かを探しながら旅している人!モロッコだけだけど、何かがあるかも!

イード アル アドハ 犠牲祭

ロッコでの犠牲祭 Eid Al Adha が始まった。

ロッコ人の大移動が始まった。日本人が盆暮れに移動するように、

中国人が新春の移動をするようにモロッコ人もラマダン明けの3か月目のこの時期に

欧州にいるモロッコ人が帰国する。飛行機だとモロッコへ持ち帰る土産の量は

少しだけど車で帰国するとなると、車の中に詰め込み放題でモロッコへ帰ってくる。

そこでタンジェメッド港は大変なことになる。先週は一日に数万人のモロッコ人の

帰国でごった返していたようだ。出稼ぎに行っているモロッコ人とその家族には

最大のイベントになる。帰国してから犠牲祭とそのほかにやることは多い。

たぶんアルジェリアチュニジアも同じではないだろう!見たことはないけど??

 

この犠牲祭での一番の主役は何と言っても下写真の動物ではないだろうか!!

羊、山羊が主役だけど、ラバトの貧民屈ではニワトリやウサギを代用していた。 

いろんな意味の貧富の差があるのは確かだ。そこまでは言及しない。

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羊は大きいのを好まれる傾向にある。しかし、自分には子どもの羊もおいしかった。

人が集まった時に小羊を一匹買い、モロッコ人にさばいてもらい、パン焼き屋で

焼いたものを食べたことがあった。柔らかくてそれなりのいい羊肉だった。

日本のジンギスカンと違い、臭みがほとんどなかった。いまではタジンやクスクスで

食べるだけだけど、羊なりの味がした。日本とはなぜ違うんだろう!?

 

下写真が実に面白かった。羊たちが交互に頭を寄せ合っていた。

向こうを向いている羊、こちらを向いている羊が互い違いに並んでいた。

これは、角と角を交互に絡ませて、羊が勝手に移動しないようにつながれていた。

端には少年ともう一つの端には飼い主が立っていた。なかなかおもしろいつなぎ

留め方だった。一般的には紐でつないでいることが多い。上写真のように! 

こんなつなぎかたもあるものだと思い感心した次第だった。

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 この時期にモロッコ国内で何頭くらいの羊と山羊が必要となるか?

たぶん想像もつかない数だろう! モロッコ農務省が想定しているのは540万頭の

羊が消費されることだろうとのこと。日本では一年間消費する牛の数が290万頭、

豚が900万頭だ。モロッコの人口は日本の1/4程度と考えるとけっこうな消費量。

 

ロッコ人に好まれる羊は当然オス。オスなので玉も料理するし、竿部分も料理する。

オスに比べてメスが犠牲祭に登場する割合は半分より、ちょっと多いくらい。

何の違いで区別して犠牲祭に使用しているのか、はっきり聞いたことがないので

詳しいことはわからない。山羊の量はオスの1/3位。

 

国も違えば、立場も違う、モロッコとはそんなところなのだろう!!