ミナレットとはモスクに付属する塔のこと。モロッコでは一つのモスクに一つの塔が
ほとんどで、四角い塔が多い。数は少ないが多角形や丸の塔もある。
このミナレットは1日5回の祈りの時間を知らせるために塔の上からムアッジンが
アナウンスする場所だ。このアナウンスのことをアザーンと言う。たぶんメディナを
散策していてアザーンを聞くことがあるはず。アザーンの最初の言葉は
「アラーアクバル(神は偉大なり)」で始まり、このあと6項目くらいあり、
その中には「お祈りに来なさい」というアザーンもある。かつては肉声でアザーンを
アナウンスしていたけど、いまはスピーカーを使っているところが多い。
スピーカーだけど、肉声なのか電子音なのかは不明だ。カラウィーンモスク近くの
モスクではミナレットの上から今でも肉声のアザーンを聞くことができる。
場所はルシーフ広場(Place el Rcif)近くのモスク。
そのミナレットとはどんなものか?!
フェズの中心的存在のカラウィーンモスク!そこのミナレットはどうなっているか?
世界遺産でフェズで中心的なカラウィーンモスクのミナレットとなると
「さすがに立派な塔だろう」と想像したくなるのが人の常。それが意外としょぼい!
下写真は北の砦(Borj de Nord)の方面から見たカラウィーン モスクとザウイア
ムーレイ イドリス(Zauia Moulay Idriss)の風景だ。写真の中央に映っている白い
ミナレットがカラウィーン モスクだ。その右側にある大きなミナレットが
ザウイア ムーレイ イドリスだ。フェズの宗教施設ではカラウィーンモスクより
ムーレイ イドリスの存在感が大きいうえ、重要性をうかがわせる。
カラウィーンモスクのミナレットを近くで見ると下写真のような風景だ。
実はこのミナレットはメディナの路地から見ることはない。見ることが不可能に近い。
モスク周辺は道は狭いし、路地に屋根がかぶさったりしているし、写真を撮っても
ほとんど分からない。上を見上げても一部しか見えない。だから下写真のように
見ようとしたら近くの建物の屋上に行くしかない。この周辺の土産物屋に入って、
ちょっとしたモノを買い、屋上に登らせてもらうといい。いい風景を見れると思う!
高いところが好きな人やいろんなものを見てみたい人はぜひともトライしてみては!!
それと興味のある人には下の図を参考にしてどうだろう!
ミナレットの内部がどうなっているか?写真は難しいので図面になる。
高さは中庭の床から丸いドームの上まで約25m。塔の平面的な長さは4.5m角位。
階段は100段以上。階段の幅は75cm位。