モロッコの旅 あれこれ

ガイドブックに載っていない場所やものごと 知って得するかも!何かを探しながら旅している人!モロッコだけだけど、何かがあるかも!

モロッコ人 日本人をどう見ている!

ロッコを旅行していると日本人に対して「シノア」「チーノ」と言う言葉を投げ

掛けれられることがある。いまだにある。そのことに気付いていますか??

中国人だ!」と多少、アジア人を小ばかにしたような言い方だ。

 

ロッコはかつてフランスの植民地時代があった。その時、フランス人は中国系

華僑をモロッコの各地に住まわせた。その時、料理人が多かったけど労働者として

ロッコに連れてこられた華僑もいた。黒人と同じ扱いをされていた。

そんな経緯もあって、まちでアジア系の人種を見るといまだに「シノア」と

聞こえるような小声で人を指すように言う。

 

ロッコ人がどのような立ち位置でそのようなことを言うのか分析してみた。

ロッコ人がかつての宗主国であるフランス人に対してどのように思っているか? 

ロッコ人の中には「フランス人が嫌いだ」と言うモロッコ人の話を聞くことがある。

実際に独立時はかなり争ったようで流血の事態もあった。モロッコは対フランス、

対スペインとかなり交渉して独立した。流血事件はあったものの、アルジェリアよりは

交渉の甲斐もあって今日がある。そんな経緯がある中、いまだにモロッコ社会では

フランス語が問題なく通用する。モロッコの政府の中枢にフランスの影響がある。

ある日、モロッコ人が会話の中でヨーロッパ人の話になると「我々白人は・・・」と

いう言い方をした。発言した言葉にびっくりした。モロッコ人は自分たちを

「白人の仲間」という意識があるのだろうか?? たぶん、フランス人は

ロッコ人を白人と思っていないのは確かだ。

こんなことを言っていたモロッコ人はほとんどモロッコ国内から出たことのない人々。

しかしバカロレア(大学入学検定試験)に受かったけど職に付けないモロッコ人が

多かった。

 

ロッコ人家庭で裕福で学力のある学生はいまだにヨーロッパに留学する。

留学してモロッコで普通に仕事しているモロッコ人はフランス語のしゃべり方も

違うし、日本人の見方も違う。少なくとも「シノア」とは小声で言わない。

留学したモロッコ人は日本に来たこともあり、理解している者もいる。

彼らと話ししている見下すわけでもない、上に見るわけでもなく、対等に話して

くれるのがよく分かる。一般の旅行では出会うことのないモロッコ人たち。

 

サブサハラと言われるサハラ砂漠以南の旧フランス語圏(マリ ニジェール 

ブルキナファソなどの国々)の人たちは北アフリカ人の人種を「アフリカンブラン」

と言う。つまりアフリカの白人と言っている。この話をマリ人やブルキナファソ人に

聞いた時、モロッコ人の白人意識があるんだろうなと思った次第だった。

 

そこで日本人をどのように見ているか?

かつては日本人を見ると「謎の東洋人」だった。今では、インターネットもあるし、

TV画像もいろいろと流れる時代。日本はハイテクが進んだ異国の意識はある。

日本人と分かると、話しかけてくる時もある。日本は一目置いている感じはあるけど

そこに敬意は無く、話しかける。対等意識すらない話しかけ方が多い。

こちらは笑いながら返事するしかない!!!(自分だけだったりして!?)

 

旅していて、ちょっと話し込んでもここまでの感覚は踏み込めないかも・・・・?!

ロッコは階級社会みたいなところが残っているのでどの階級で話するかでも違う!

言葉に自信のある方は失礼のない範囲で話したら面白いかも!