モロッコで塩田がある。当たり前のような気がする。
かつて、アラブ人がサハラ砂漠を舞台に交流していた時、トンブクトゥまでの交易ルートがあった。その頃、アトラス山脈に住み着いていたベルベル人は塩や金の貿易が盛んだった。アトラス山脈にある岩塩は貴重な貿易商品だった。その頃、海岸沿いにどれくらいの人が住んでいたかわからないが、海の塩があった記録もないし、なかったとの記録もないし、貿易もない。アトラス山脈を越えることがどれくらい難しかったかは分からないが、海から塩の話はない。アトラス山脈を越える話で、オスマントルコがモロッコの大西洋側を征服した話もない。塩田が始まったのはいつごろかわからない。
モロッコの塩田はこの地域のほかにララシュの近くの海岸沿いにもある。
モロッコ人が海水で作る「塩」をボーーと眺めていてもいいかも!
フェズやマラケシュの喧騒とは違い、癒されるかもしれませんよ?!
海水を運びこむ風景、
白い粉をかき集める風景、
白いはずがなんとなく白でない風景、
これがモロッコの塩なんだ!と思える。
この塩をスーパーマーケットでも見れる。
今では、モロッコの岩塩も通販で日本に入ります。しかし、岩塩おいしさを比べると、モロッコの岩塩より、アフリカの岩塩はマリやブルキナファソの市場で売っている岩塩がいい味がする。岩塩は日本人にはなじみがないから面白い。
話はちょっと外れますが、
現地のホブス(モロッコパン)を作る時に塩は欠かせない。
この時の塩は、ほとんどが岩塩である。
フランスでバゲット(フランスパン)を作る時の塩も岩塩が多い。
これらのパンを食べ比べていると面白い。
パリで食べるより、モロッコの南部、それよりサブサハラで食べる方がおいしい。
この味の違いを言う人は自分以外に結構いる。これは岩塩が与えるパンの味なのか?
それともほかにあるのだろうか?あるとしたら湿度の問題だろうか?
おいしいホブスを食べた~~~い!!