フェズはモロッコの建築装飾の独自の路線を走っている。
フェズブルーのタイル、彫金細工を施した扉やランプの傘などの装飾品。
フェズブルーは先代の王様ハッサンⅡ世の時代から技術は発展が進んでいた。
フェズの王宮の正面玄関はこれらをまじかで見ることが出来る。
このブルーの発色の技術は日々進歩している。
オリーブの葉っぱや実を混ぜることで違ってくる。この繰り返しで発色を試している。
このブルーにも色々なブルーを試していることが分かるでしょう!(上の写真)
それと、このタイル曲線を使うことは今まで少なかった。幾何学が主だった。
この進歩が、もっと発展してハッサンⅡ世モスクにも生かされています。
ラバトにあるモハメッド5世廟の建立の時にそのスタイルが出てきています。
この建物はかなりの部分がモロッコ様式アラベスクを新しくしています。
この建設時に、ハッサンⅡ世のお抱え建築家アンドレパッカードの存在が大きい。
のちに、金の使い込みで首になったらしいと噂ではあるが・・・・
アンドレはモロッコ様式アラベスクを徹底的に調べ上げた上で、曲線を作った。
漆喰や木工や彫金などに施す曲線や小さいタイルの曲線はよくあった。
これはホテル建築にもある。宿泊費の高いだけのホテルはいっぱいある。
そのなかで、ラバトの「ツールハッサン」マラケシュの「マムニア」
アガディールの「サハラ」など、古典と現代を取り入れている。
上のハート形は今までにないタイル模様。
入口のアーチの馬蹄形のスタイル、壁のタイル、扉の彫金細工、扉の取っ手、
両脇のこの柱頭はモロッコ独特の仕様。柱と柱頭は大理石。
この彫金の技術はフェズがもっとも発展している。
メディナのカラウィーンの東側には職人がいっぱいいたらしい。
この彫金細工はモスクの扉、モスクの回廊などにぶら下がっているランプ、
一般的には見えないがモスクの屋根の頂点に彫金の玉が串刺しに刺さっている。
見たことないが、モスクの中に金属の格子がある。素晴らしいものがある。
現在、このセファリーン広場には鍋や土産用のランプがほとんどである。
モロッコの独特のタイル、じっくり見て下さい。
世界中探してもないタイルの張り方、観察してみてください。