俗にいう花嫁祭りの「縁結びのムーセム」について紹介する。アトラス山中で
花婿花嫁がここで初めて会い、男親の財力(羊の数など)や家系で縁が結ばれる祭り。
100年前の日本も家系をみたり、親を見たりして親が結婚を進めていた。同じかも!
なんだか不思議なものだな~!恋愛結婚でも、見合い結婚でも、離婚するものは
✖がいっぱいつくやつもいるし、イミルシルのような山の中では娯楽もないし、
出会いもない。そんな中でこの祭りだけで人と人が出会う。家と家が出会う。
日本ももっと質素になって、こののどかな生活でであったら✖は少ないかも・・・
祭りの期間は上の写真のような大きなテント村ができる。出張高級ホテルもできる。
今では周辺にちょっと離れたところに小さなホテルがいくつかある。時代は変わった。
ちなみにテントの出張高級ホテルは今も健在だ。もてなしをはじめ、食事にしても
ベッドにしても、しつらえもさすが高級ホテルって感じがする。
下の写真は結ばれる前の民族衣装を着た花嫁たち。目いっぱい飾っている。
祭りが始まる前でまだリラックスしているので笑顔まで見えている。
彼女たちの妹も同じように着飾っていた。真似したかったのだろう!かわいかった。
下の写真は祭りが始まった直後、彼女たちの笑顔も消えて、緊張感がある。
「あの人がいいな」と自分の思いはまったく伝わらないだろうけど。
写真の下に見えるのが村の長老たち。ご意見番というか、証人、番人、なんだろ。
下の写真がカップルが誕生したところ。聞くところによると、ここから婚約期間が
あるらしく、しばらくしてから正式な結婚生活になるらしい。会場の様子を後ろから
祝福するように見ている人もいる。
会場はザウイアを正面にして、黒いテントが3方向を囲んでいる。囲まれている
真ん中の床に絨毯が敷きつめてある。ザウイアは廟ではあるが、ここではモスクの
ような扱い方になっている。ザウイアの反対側で長老たちが見ている。
祭りがいつからあるのか、なぜここで行われるのかよく分からない。
この祭りでたまたま居合わせた日本人の有名な文化人類学者は何も言うことなしに
この祭りをじーっと見つめていた。解説でも聞きたかったな~~!
いまさら聞けないけど、残念だった!
ここまで行くには民間バスか乗合トラックになるのかな。ミデルト(Midelt)か
ティネリールから行くのがいいと思う。さもなければレンタカーかな?
崖から落ちないようにね!