カサブランカから南東へ100kmくらいのところにクリブガ(Khouribga)がある。
観光地でもないから、観光客は誰も行かないまち。下の地図で右下にある。
なぜこの街をとりあげるかと言うと、「サメの歯」はどこから来ているか?
お土産のキーホルダーでサメの歯をアクリルで固めたものがある。
なぜこれがお土産になるか、どこから持ってきたかは何とも不思議な気もする??
モロッコではこのサメの歯が大量に取れるのがクリブガだ。
クリブガのまちから南へ数キロ行ったところに変な丘のような山のようなもっこりした
風景が見えてくる。これがウエッゼン(Oued-Zem)まで続いている。
この山を少し、掘るだけでサメの歯が出てくる。びっくりするくらいの量がここでは
取れた。親指くらいの大きさのものはいっぱい出てくる。子供たちが小遣い稼ぎに
いっぱい取っていた。いまでは敷地内に簡単に入れない。しかし、それでも入れる
場所もある。そこで探すと簡単に取れる。サメと言っても恐竜がいた時代の後に
生息していた巨大なサメで「オトダス」という種類らしい。けっこう大きい!
このクリブガが、なぜこんなことになっているか? 確か、リン鉱石を採るのに
その残土がこの山。見渡す限り残土の山、山、山。一帯が山。
かつて、6500万年前はこの地域の地層は海底だったためにその死骸がいっぱい
集まったところがこのエリア。なぜサメの歯だけがいっぱいあるか???
リン鉱石とサメの歯の関係は・・・・知らないな~~~! 調べたこともないな!!
サメの歯はリッサニ方面にはないはずだけど・・・、ひょっとしたらあるのかな?!
全然地層が違うはずなのに・・・・
このサメの歯はかつては何の役にも立たなかった。しかし、20年くらい前に
アクリルで固めたキーホルダーを作りだした。下にアラビア語でマグレブと文字を
入れたりした。特注品として、名前の注文まで受け付けるようになった。
当時はこれが意外と人気商品になった。いまでも売ってはいるが・・・・・
たぶん、日本に持ち帰ってもあんまりウケないと思うけど・・・・
サメの歯よりは砂漠のバラ、だけどほとんどモロッコ産じゃない。
鉱物や化石類だとアメジストが一番かな!
このモロッコ産リン鉱石は日本も輸入している。化学肥料に使っている。
かつては、マッチの先端に使っていたようだけど今では肥料に使う量が多いはず。
タコや寒天材料は身近だけど、このリン鉱石はピンとこないかも!
MICHELINの地図より