下の地図で赤い矢印のあるまち。こんな田舎町はまず日本人を見ない。日本人が
行かない。何が目的でこんな場所に行くか? 簡単に言えばリゾート地。
エルジャディダ(EL-Jadida)から南西に約80kmの位置にある。サフィー(Safi)の
まちから海沿いを北上して60kmくらいの場所で知らないと素通りしてしまうまち。
エルジャディダは世界遺産になっているし、寒天材料の件もあって日本人が行く。
サフィーは陶器を買いに行く日本人がちらほらいる。しかしここには??
かつてここには数件のレストランとホテルしかなかった。住民はそこそこいた。
ここで食べた海産物の揚げ物ががうまかった。カサブランカで食べるより安く、
しかも新鮮だった。こんな田舎町で今でこそ揚げ物を出すけど、当時は田舎で揚げ物は
油に当たったりして、お腹をこわすことはよくあった。だから恐かった。
しかし、ここで見た揚げ物は他とは違っていたので挑戦してみたらうまかった。
いまはたぶん、もっと違うと思うのでぜひ、食べてみては!?
下の地図でも少しはわかるように、ここは入り江になっている。この入り江がいい!
モロッコではこんな入り江があるところは珍しい。川に面したところと違う。
かつて入り江に面したところにフランス人が別荘を作って、直接船を係留したりして
いた。丹後の伊根の舟屋ほど立派ではないけど、数件あった。干満の差があり、
満潮時は船の出入りがあった。しかし、入り江は浅いためヨットは無理だし、
プロペラのある船も無理なところ。手漕ぎの漁船がほとんど。
この入り江は川と違って、川の流れと海が合流するようなうねった波ができない。
そのため、船の出入りがけっこう簡単だった。この入り江が自然にできた場所なのか
どうか分からないけど、この入り江の水面はけっこう奥まで続いている。
また、その奥にあるのが塩田だ。下の地図で四角いモノが表示されている。
ここがモロッコの海水による塩田でけっこうな面積に海水を引き込んで天日干しにして
時間をかけて乾燥して表面に出た塩をかき集めている。出来たての塩はけっこう白い。
時間があれば、こんな田舎で塩の一連の製造工程を見るのもいいかも!
地図はMICHELINより