2019年はあと一か月少しでラマダンが始まる。たぶんゴールデンウイークの終わる
ころにイスラム教徒はラマダンが始まる。日本は元号が変わってどんな状況だろうか!
今回、ラマダン明けの祭りで羊の犠牲祭でイードと呼んでいたような・・・
この犠牲祭はラマダンが明けて一か月と少ししてから始まった。
連れられてきた生きた羊。数日前に屋上にいた。
ここで普通に羊の声で何事もないように鳴いていた。羊はまだ知らない・・・
この家では犠牲祭が始まる前に家長の合図でお祈りを始めた。
その後、殺気を感じたかどうかはわからないが、羊は男どもによって押さえられた。
暴れる羊を男が数人で抑えて家長が「アラー・・・・」と言いながら首を切る。
包丁の下に皿を置いて、流れてくる血を皿で受けている。これが犠牲祭の始まり。
この血は後で新鮮なうちにみんなで回し飲みする。おいしいかどうかは・・・・
ここからは段取りよく作業をしないと肉が硬くなったり、解体し難くなる。
上の写真は足首の部分に切込みを入れて、その切込み部分の皮と肉の間に空気を
送り込んでいる。羊の体温があるうちにこの作業をする。男が交代で早い作業性が
求められる。体温がある時は空気も通りやすい。また人間の息の温度もあるので
通りやすいのだろう。この時、女性は参加しない。しかし猫は参加していた。羊の奥に
白黒の猫がいた。この足首に空気を送り込む作業が終わったら本体をつるし解体する。
上の写真は体の毛の付いた皮をはがしているところ。ブルーのバケツには
血がいっぱい入っていた。羊に睾丸が二つ付いているのが分かる。必ずオスを使用。
このあと、毛の付いた皮をはがして、内臓、足、胴体を細かく解体していった。
内臓はきれいに洗って何度も何度も水洗いしてその腸に肉の破片を詰め始めた。
いわゆる羊そのもののソーセージ。ここは家族が多いのと親せきも多かったため、
この羊肉は数日でなくなった。猫も肉を少しだけもらっていた。
ありがたい話に、この日は羊の血と腸詰と脳みそを頂いた。日本の羊臭さのような
においはない。しかも香辛料をうまいこと使っているのでそこそこいい味。
頭もじっくり焼いて食べていた。おいしいかどうかは・・・
それとこの日は街中が煙だらけになっていた。家の中で焼けない人たちがメディナの
道の真ん中で焼くことはよくある。あすこそこで焼いている。
モロッコ旅行で犠牲祭に遭遇できたらラッキーかも!犠牲祭はいろんな話がある。
モロッコ人と話してみるといい。 断食の気持ち。断食期間中の日中の動き。
断食期間中の食事。断食後の解放感(?)。経済的に犠牲祭をできない人への喜捨。
それでも羊以外で犠牲祭をする人。犠牲祭への思いはさまざまある。
たぶんモロッコ人は断食期間中は太っているような・・・・?!