モロッコの旅 あれこれ

ガイドブックに載っていない場所やものごと 知って得するかも!何かを探しながら旅している人!モロッコだけだけど、何かがあるかも!

モロッコの魔術師の新聞記事 呪術 ジン

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                                                                                 2019/6/4 読売新聞の記事より

たまたま新聞の片隅を見ていて目にとまってしまった。

新聞記事を読んでいた時にかつて、モロッコで「惚れ薬」なるモノがあることを

男性モロッコ人に聞かされた。結婚式に参加した時に「奴は奥さんになる人に惚れ薬を

飲まされた」こんなことを聞いたことがあった。

最初は何のことを言っているのか分からなかった。

 

このあと、何度か結婚式に参加した時に同じようなことを聞いた。この惚れ薬のほかに

別れさせる薬、日本で言う商売繁盛の薬など何種類かある。よく聞くと占いの一種で

呪術とでも言うのか、占いのような御呪いのような儀式のようだ。これを呪術か

飲み薬にするかで変わってくるようだ。結婚式で言っていた「惚れ薬」なるモノが

これだった。ではこの薬をどうして作るかがびっくりだった。

メディナ(旧市街)を歩いていると奥まったところに乾燥したいろんな動物が何種類も

置いてあったりぶら下げてあったりしている店がある。普通に観光していると全く

気が付かない店かもしれない。気が付いたとしても、なぜこんなものを売っている

のか?と思うかも!それくらい不思議な店だ。

ロッコの場合、この乾燥動物を細かく砕いて煎じて薬にするようだ。こうもり、

熊のような足、ヒョウの革や各種動物の革、サイのような角、オオトカゲのしっぽの

ような不思議なもの、内臓らしき乾燥物などなどがたくさん置いてある。これを

魔術師が処方して煎じる。それを対象者に飲ませる。この薬が効くと思われているのが

びっくり。モロッコアニミズムを知りたくなってくる!

あくまでも呪術であり、現代社会ではどう結びつくかは不思議な点が多いような・・・

 

また、新聞記事に出てくる精霊「ジン」は日本でもあるのかな??

イスラム関係の辞書によると、ジンはコーランでは「神の創造物」らしい。

一般的に人は祟りや障りを受けたり、憑依したりすることがある。支障が出ると

いろいろとめんどくさいようだ。なぜめんどくさい支障が出てきたかを尋ねて

行くところが、新聞記事にある魔術師のところだ。日本で言うところの祈祷師と

同じかも?! 不明な病気や心身がおかしい時に病院でも分からない、その時に

人は藁尾もすがる思いでたよる人。日本では疑わしい人もいっぱいいるが

ロッコでは信じられている。 祈祷師が相手にするのが「ジン」の存在かも!

ロッコで最初に聞いた時は辞書片手に必死に聞いていた。そのうちに祈祷師の

存在やその原因になる精霊のことを「ジン」だと分かり、納得した。

ロッコではこのジンは悪いことだけでなく、いいこともあるようだ。

 

ロッコでは、この呪術と魔術と占いが同じような分野にあるような印象を受けた。

もし、間違っていたらごめんなさい。

惚れ薬の件だけど、結婚のために占いをした。その結果、意中の人を婿に出来た。

結婚が決まってすぐに惚れ薬を飲むことになった。結婚後は自分たちの家庭に

いいジンが宿ることも祈祷してもらった。こう考えると話は通る。

一般的に日本でも女性の方が占いが好きだ。しかし日本では占いから呪術に発展する

ことは少ない。占いはしょせん占いかな?! そう考えるのは男だけかな・・・・! 

平安時代くらいにはあった話かもしれないけど! しかし、令和になって天皇家では

奉納米を占いで決めていた。人間の行うことはどこもいつの時代も一緒なのか?!

ロッコイスラムになる前はもっとおもしろい世界だったりして・・・・