モロッコの旅 あれこれ

ガイドブックに載っていない場所やものごと 知って得するかも!何かを探しながら旅している人!モロッコだけだけど、何かがあるかも!

モロッコ社会 階級社会

ロッコを旅行して階級社会を感じることがあるだろうか?

ロッコの社会はいまだに階級社会が残っているのではないだろうか?!

そこで階級社会って何? 日本で言うところの江戸時代にあった士農工商のこと?

日本の場合、士でもいろんな階級があった。最近、問題になった上級国民のことも

階級ってことになるの??そんなことはないと思いたい!

この欧州的な階級社会を解説したサイトはなかなか見つからない。階級社会と言っても

何を持って階級社会かと説明しているサイトすらない。説明しているのは上級だ中級だ

金持ちかそうでないか、家柄がいい悪いくらいの解説がほとんどだ。的を得ていない。

そこで自分がモロッコ社会で感じた職種にかかわる階級社会を説明してみたい!

 

最初にモロッコの社会に少しだけ入り込んでいった頃には確実にあった。

トップには国家元首である王様がいて、国家を上下で支えるようにその下には

宗教家、弁護士、医者などが存在するように構図が出来ていた。この階級の人たちは

各省庁の事務次官より威厳のある存在だった。各省庁の事務次官となると家系としては

ロッコではかなりいい方の家系であることは間違いない。いまでは弁護士や医者は

商業的な方向に走る人が多くなり、確実にこの構図は崩れているのではないだろうか?

 

この階層の下に薬剤師や建築家に相当する職種、

上の階層の下に各種エンジニア(土木、電気、機械関係など)、専門職、

上の階層の下に会社員など一般的にある各組織の従業員(ホワイトカラー)、

上の階層の下に工場労働者、建設現場労働者など、

これより下もいるとモロッコ人は言うけど、その地域しか教えてくれなかった。

 

ロッコへ入国する時に入国カードがある。そこにProfession(Occupation)の職業の

欄がある。その欄に日本人は会社員と言うことで「EMPLOYEE」と記入する人が

多いはず。この欄にPharmacien:薬剤師、Architect:建築家、Ingenieur:技師など

会社員でも専門があるとその職業名を記入すると反応が少し違うはず。モロッコ

職務質問を受けた時に場合によっては職業の答えをこの方法で返事したらいいかも!

 

それと、宗教家の存在はモロッコでは大きい。モロッコ人はほとんどがイスラム教徒で

イスラム教にかかわる人たちにも階層が各種ある。日本で大きなお寺や神社が

組織化されているのと同じなのかも?! 日本の場合は宗教の自由があるから

宗教家となると変な意味で受け取られるけど、イスラム教やキリスト教はなどは

それなりの職業として一般的に通用するはず。

 

おもしろいのが「建築家」という職業だ。それと日本ではありえない話であるが、

ロッコでは各省庁の事務次官級であろうが対等に物事を言いあう。日本では

「建築家」とは実に怪しい存在だし、建築家になるための教育を受けた人は

ほとんどいないはず。モロッコアラビア語では建築家のことを「建築技術者」と

表現している。日本ではこれに相当し、日本の建築教育は建築技術者そのものだ。

 

このようにモロッコでは職種が表す階級社会は日本にはない世界がある。