エッサウイラのまちは日本人がモロッコに行こうとする時には一つの候補地になる。
何がそうさせているのか? 理由ははっきりしないかな・・・・・?!
かつてモロッコ人にモロッコで外国人に一番勧める場所はどこか聞いたことがる。
真っ先に応えたのが、エッサウイラだった!「マラケシュやフェズは何とでもなるが、
エッサウイラは時間をかけても行ったらいい」と言われたことがあった。
このエッサウイラは昔からモロッコの交易では重要な場所だった。紀元前には
フェニキア人やカルタゴ人の航海者もここに立ち寄った記録がある。その後、
ポルトガル、スペイン、フランスと目まぐるしい変化のあったまち。
もちろん国内での動きもいろいろとあったエッサウイラだ。
そんなエッサウイラは16世紀にポルトガル人がこの地を我が物のように要塞を
築いた。それが下の写真のような建造物だった。要塞としては十分な風格がある。
上に写真は漁港方面。夕方になると擁壁の護岸にモロッコ人が集まってくる。人が
集まるのはどこの街でもどこかにある。モロッコ人にこの要塞がどのように
伝えられているかはよく分からないけど、このように世間話は得意のようだ!
漁港周辺は要塞をそのまま利用したような状態になっている。
この海岸沿いには港から北側に行くと長さ300m位の防護壁状の大砲台がある。
それが下の写真だ。遠くに小さく見える要塞らしきものが漁港の建物。
この周辺には大砲のための火薬庫、円形の稜堡など要塞らしさがいっぱいある!
下の写真が港の建物。内部に入ることはできなかった。この建物を見て、角の丸い
小さな円柱状のモノは何と?と思うことはないだろうか? 当然、要塞の防御上で
その位置から敵に向かて銃を構える所か監視場所であることは間違いない。
場所は違うが、下の写真が円柱状のモノを近くで撮影したもの。
内部はこのような雰囲気! かつてはここに住み着くモロッコ人もいた!
下は円形の稜堡。日本の城で稜堡のような場所を見ることは少ないが、
エッサウイラのこの稜堡は大砲台の一番端にあり、直径が30mを越える建物だ。
いまではこの円形の稜堡は観光場所として整備されている。