モロッコの海産物となるとタコが有名だ! かつて日本のタコはほとんどが
モロッコ産が多かった。その頃、下のような漁船でタコも取っていたようだ。
しかし、モロッコでは食べないタコ、それが金になるとなると大型船の出動になった。
それが今の変化につながっている。今のタコはモーリタニア産がほとんどだ。
かつての地味な感じのモロッコ人漁師の漁船は下のような船がほとんどだ。
上の写真はエッサウイラの漁港。大西洋の波を乗り越えるにはこのような形状の船が
いい形で波を越えられるのだろう!? ホントかどうかわからないけど・・・!
日本のエンジンなしの漁船と比べると形状がいい感じになっている。
下の写真はラバトの漁船の様子。いまでは船外機を付けて漁をしている。ラバトには
それなりの港なり漁港はない。海に面した首都なのに港がないのは珍しい。港がない
ことに築いたのか、十年位前に隣のサレにヨットハーバーを作った。それと前後して
サレの河口に小さな港も築いた。それでもラバト側ではいまだに川岸が魚の
水揚げ場になっている。それとラバトではサレとの間の渡し船にもなっている。
この漁船の形はヨーロッパの港にある漁船に似ている。何百年も同じ形なのだろう!
モロッコはスペインやフランスが入植する前は港らしきものはなかったようだ。
ではどのように漁をしていたか? 漁船があったのか? フェニキア人の時代に船で
大西洋を回り、モロッコに入り込んでいたのは間違いないようだ。だが彼らが乗り
込んでくるような船は上の写真のような小さい船ではない。
モロッコの海岸にはそれなりの川幅の河川がタンジェからアガディールまで
何本もある。その河川を使って内陸へ入っていったようだ。しかし、大西洋に面した
河川の河口から小さな船が入って行くのはかなりの業が必要になる。大きな船なら
転覆の可能性は少ないが、上の写真に出てくるような船はかなり危ない目にある。
川の流れと海の波が交差していろんな方向から船が揺れる。こんな時に転覆しがたい
作りがこの船の形になったのではないだろうか(勝手な勘違いかも!)
それと今ではどこの河川も上流にダムができているため、干満時の潮位が違う。
旅しながら、昼にモロッコ版サンドイッチを持って船を眺めているのもいいかも!
いまでは、モロッコ産タコは日本ではほとんど見なくなったけど、
モロッコの市場には時々ある。
それといまでは、30年くらい前からタコと引き換えに日本の無償資金援助で
水産学校もできて、そこそこ大きな船も供与されていた。上のような
小さい船の近海漁は地域の漁業になっているはずだけど・・・・!